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福島県田村市で「ホップ収穫ツアー」 クラフトビール飲み放題も

青々と実をつけたホップ(福島県田村市)

青々と実をつけたホップ(福島県田村市)

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 福島県田村市でホップの栽培からクラフトビール造りを行う「ホップジャパン」(田村市都路町)が8月10日、ホップ収穫&バーベキュークラフトビールツアーを行う。

ホップ摘み取りの様子

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 同社社長の本間誠さんは元電力会社社員。レストランの経営等を経て渡米した際、ビールが人々の生活や人生に密着し、文化となっていることに感銘を受けた。日本にもビール文化を根付かせたいと一念発起し、その地に田村市を選んだ。

 3年前から同市内4農家に委託し本格的にホップの栽培を始めた。成長したホップの高さは6~7メートルにもなり、摘みたてのホップは青臭さの中にも「エキゾチックでフローラルな香り」がする。ホップの芯の周りには、ルプリンというビールになる工程で重要な黄色の粒が詰まっており、このルプリン粒がさわやかな苦味に。日本の多くのホップ産地では機械で摘むのが一般的だが、同社では一つ一つ手で摘み取ることにこだわる。

 本間さんは手摘みのホップを生かしたビールを、同市のレジャー施設「グリーンパーク都路」(都路町)を中心として発展させていくことを考えている。醸造は現在、他県の業者に委託しているが、ゆくゆくは醸造所(ブルワリー)のほか、レストラン、ショップなどを施設内に作る予定だ。また、同地の豊かな自然環境を持続可能性のあるものにしていくために、ビール造りにおいて、ホップを栽培する一次産業、育てたものを加工し付加価値をつけて生産する二次産業、それを提供する第三次産業と、地域循環型の取り組みを目指している。

 田村市産のホップ100%手摘みのクラフトビールは同施設で販売している。Session IPA、White Wheat Ale共に600円(330ミリリットル)。Session IPAは、ホップの香りが強いが「飲みやすい」定番の商品、White Wheat Ale は小麦を使ったクラフトビール。フルーティーな香りが特徴で、食前酒にも向いているという。

 ツアーでは、同市内の「わせがわホップファーム」(大越町)でのホップ収穫体験の後、バーベキューを行い、ホップジャパンのクラフトビールが飲み放題となる。バスで参加の場合は9時40分、郡山西口発の専用バスに乗車、マイカーの場合は10時40分に直接わせがわファームへ向かう。参加費は、バス利用の場合=6,000円、バス不要の場合=3,500円、飲酒しない場合は各500円引き。生ホップの土産が付く。フェイスブックイベントページで申し込みを受け付けている。

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