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双葉郡の子どもたちへ夢と可能性を 講師に小室哲哉さん、欅坂46平手友梨奈さんら

双葉郡中高生交流会 FUTABA 1 DAY SUMMER SCHOOLに参加する福島県内の中高生と講師の皆さん。「ピースや変顔で!」の掛け声で。(撮影:中村 幸稚)

双葉郡中高生交流会 FUTABA 1 DAY SUMMER SCHOOLに参加する福島県内の中高生と講師の皆さん。「ピースや変顔で!」の掛け声で。(撮影:中村 幸稚)

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 双葉郡をはじめとする福島県内の中高生を対象とした「双葉郡中高生交流会 FUTABA 1 DAY SUMMER SCHOOL」が、8月1日、福島県立ふたば未来学園中学校・高校(双葉郡広野町中央台1)で開催された。

FUTABA 1 DAY SUMMER SCHOOLでダンスの指導をする、平手友梨奈さんとTAKAHIROさん

 ふたばの教育復興応援団・秋元康さんの声掛けで、小室哲哉さん(音楽家)、佐久間宜行さん(テレビ東京/テレビプロデューサー・いわき市出身)、林真理子さん(作家)、平手友梨奈さん(欅坂46)、TAKAHIROさん(プロダンサー)、前田裕二さん(SHOWROOM社長)が講師となり、生徒たちとワークショップを行った。

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 小室さんのワークショップでは、楽器や音楽活動の経験がある生徒を中心に、小室さんのリードで作詞と、アプリを使った作曲体験を行った。生徒たちから出てきた言葉とフレーズを小室さんがつなぎ合わせ、1曲を仕上げた。参加した生徒からは、「授業で『東北の曲』を作っているが、小室さんの言葉やフレーズの選び方はとても参考になった。言葉に触れることの大切さを知った」「小室さんが来ると知って、両親がすごく喜んでいた。今日の授業のことを伝えたい」と興奮気味な感想が聞かれた。小室さんは、「みんな音楽が純粋に好きなんだなということを実感させてもらった。僕も久々に元気をもらった」と笑顔を見せた。

 平手さん、TAKAHIROさんのワークショップは、欅坂46のデビュー曲「サイレントマジョリティー」のNHK紅白歌合戦で披露したバージョンを100人の生徒で練習し披露。体育館全体を使って、ダンスを楽しんだ。TAKAHIROさんは、「ここが(震災、原発事故の被害を受けた)福島だということをあっという間に忘れてしまうくらい、みんなの熱い思いを感じた」と言い、平手さんは「とても貴重な体験をさせてもらった」と控えめに語った。

 地元・いわき市出身の佐久間さんは、生徒たちから家庭や学校の「あるある」ネタを集め、披露してもらいながら、「失敗や辛いことも笑いに変えられる」と伝えた。地元の後輩に当たる生徒たちに対して、「センスがあって貪欲。辛いこともユーモアで乗り越えていってくれそう」と期待を寄せた。

 「ラブレターを書こう!」と題した林さんのワークショップでは、「あなたのことをよく見ています、という観察が大切」などのアドバイスを元に生徒が書いたラブレターを一通一通、林さんが添削。「素直な言葉や、詩的な表現が、自然に出て来ていることが素晴らしい」と称賛した。

 前田さんのワークショップでは、生徒たちが自身のスマートフォンやパソコンでアバターを作り、SHOWROOM上にアップするまでを学んだ。前田さんは「デジタルネーティブな世代をダイレクトに感じた。自分の本当に好きなことをリアルでは伝えられない子たちがいたが、それを表現できるのがインターネットの可能性だと思う」と伝えた。

 イベントのコーディネートを務める秋元さんは、人選について、「生徒たちの趣向性がさまざまなので、ジャンルを広げてくれる5人の講師を選んだ。小室さんに関しては、引退しているがボランティアということで受けてもらった。小室さんの中高生の頃の経験を話してもらい、誰でも努力次第で小室哲哉になれるということを伝えてほしいと思っている」と話す。

 同イベントは今年が5回目の開催。今年から双葉郡以外の福島県内まで参加枠を増やし、280人の中高生が参加した。

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