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南相馬の県道沿いに「秘密の花園」 菜の花の黄色いじゅうたんが見頃

見頃となっている、南相馬市小高区金谷地区の菜の花畑

見頃となっている、南相馬市小高区金谷地区の菜の花畑

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 南相馬市小高区金谷地区で現在、12ヘクタールにわたって菜の花が咲き誇っている。

 菜の花畑は県道34号線沿いに位置しており、車からも一望できる。作付けは金谷村守りソーラー(南相馬市原町区北町)が行っており、今年で3度目。2017年、同地区に発電用ソーラーパネルを設置すると同時に景観農業を目的として菜の花の栽培を始めた。代表を務める佐藤修一さんは「目にした時に綺麗だなと感じる規模での作付けを行うようにしている」と話す。

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 同区は2011年の東日本大震災以前には約80世帯が暮らしており、うち約70世帯が専業または兼業で農家を営むほどの農業地区だった。しかし、原発事故による避難指示を受け全世帯避難となり、農地は放置状態で荒れてしまった。佐藤さん親子は、自分たちだけでなく、金谷外に暮らす住人の農地も一緒に管理を行い、土を肥やしながら毎年菜の花畑を拡大しているが、昨年までは立ち入る人も少なかったという。父・忠吉さんは「今年は毎日のように畑の方に車が入り、写真を撮ってくれている人を見かける。今までで一番多くの人が楽しんでくれていると感じる。道路を挟んだ両脇に菜の花を見られる景色はこの土地ならでは」と目を細める。

 元々田んぼだった所に作付けを行っているため、自然の小道から菜の花畑に埋もれるように写真を撮ることもできる。畑の中に入って撮影することも問題ないという。3月に南相馬に東京から引っ越してきた花岡彩世さんは「きれいでびっくりした。もっとたくさんの方が来てくれたらいいなと思う」と驚きの様子を見せていた。

 来年にはさらに広い15ヘクタールの菜の花畑を作付けすることを目標としている。菜の花畑や金谷地区にの歴史などを展示する資料館も現在、準備中。修一さんは「金谷村を訪れた人により地域のことを知ってもらい魅力を伝えていきたい」と意気込む。

 菜の花畑は5月第3週ごろまで楽しむことができる。

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