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いわきの地域活動家・小松理虔さんと柳美里さん、南相馬でトーク

自著「新復興論」と、柳美里さんの新著「町の形見」を手にする小松理虔さん

自著「新復興論」と、柳美里さんの新著「町の形見」を手にする小松理虔さん

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 いわき市小名浜を拠点に地域活動や情報発信を行うローカルアクティビスト・小松理虔(りけん)さんと芥川賞作家・柳美里(ゆう・みり)さんのトークイベントが12月1日、柳さんの自宅倉庫を改装したスペース「La MaMa ODAKA」(南相馬市小高区東町1)で開催される。9月に発売された小松さんの著書「新復興論」(ゲンロン叢書)刊行記念イベントの一環。

『新復興論』(小松理虔・著)、『町の形見』(柳美里・著)書影

 同書は、批評家・作家の東浩紀さんが運営する「ゲンロン」発行のメールマガジンに、小松さんが2014年5月から2017年5月まで連載した「浜通り通信」から一部を抜粋し、大幅に改稿、執筆したもの。福島県沿岸部=浜通り地域で進められている、東日本大震災・福島第一原子力発電所事故の復旧・復興事業に対して、地元住民の目線で問題意識や考えを述べている。小松さんは同書の中で、「食」「文化(アート)」を通した観光によって福島県浜通りと外部をつなぐことを提案する。

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 今回のイベントは、同書の帯に柳さんがコメントを寄せたことが縁で実現。「今まさに、転流時。本書を読んで潮目を見定めてほしい」とした柳さんと小松さんは、今年9月に開催された柳さんの演劇ユニット・青春五月党復活公演「静物画」(出演=ふたば未来学園高校演劇部)公演時に初対面。小松さんは翌10月の公演「町の形見」(出演=南相馬市民ほか)も観劇に訪れた。どちらの作品も、東日本大震災時や役者自身の過去の記憶を丁寧に聞き取り、演劇として昇華した生々しい作品となっている。トークイベントに当たり、小松さんは「あれだけの作品を作るには、相当命を削って書いているのでは。怖さすら感じるが、演じた高校生たちが非常に柳さんを慕っている様子も見ているので、私も高校生になったつもりで臨みたい」と抱負を語る。

 トークイベントのほか、小松さん著書「新復興論」と柳美里さんの新著で、青春五月党復活公演「静物画2018」、「町の形見」を収めた戯曲集「町の形見」の販売、サイン会も行う。

 14時開場、14時30分開演、17時終演(予定)。入場料は、前売り=2,000円、当日=2,500円、高校生以下無料。チケットはパスマーケットで販売。会場「La MaMa ODAKA」に併設する、柳さん運営の書店「フルハウス」は改装のため休業中。