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震災前の福島県浜通りを写真で知る 郡山・南相馬で作品展、クラウドファンディングも

エスパル郡山内「かぼちゃんギャラリー」、会場の様子(撮影:蒔田志保)

エスパル郡山内「かぼちゃんギャラリー」、会場の様子(撮影:蒔田志保)

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 東日本大震災以前の福島県沿岸部・浜通りの日常を写した写真展「浜通り2000-2003、」がエスパル郡山内のかぼちゃんギャラリー(郡山市燧田)で開催されている。撮影したのは写真家の須賀武継さん。

写真集『浜通り 2000-2003 福島』収録、「安波祭(浪江町) 2000年」

 須賀さんは郡山市出身で、風景写真を中心に撮影を行っていた。浜通りには仕事の都合で訪れる機会があり、浪江町請戸地区の伝統行事・安波(あんば)祭りの撮影をきっかけに地域と人の結びつきを感じ、個人での撮影も始めた。内陸部にはない海沿いの風景や渓流などの自然にも魅力を見出し、展示では四季折々の写真が楽しめるようにした。

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 写真は全てフィルムカメラで撮影されたもの。須賀さんは「何枚も撮り直しができるデジタルカメラでシャッターを切るのとは違い、フィルムを無駄にしないよう一枚一枚大切に撮影した」と話す。

 須賀さんは現在、展示している写真を含めた約100枚の写真を収録した写真集出版のためクラウドファウンディングに挑戦している。「震災当時や復興の様子などはメディアに取り上げられやすく、触れる機会も多い。一方で、そのような映像が人々の印象になってしまっていることを少なからず感じている。震災前にただそこにあった景色や日常を知ってもらうこと、後世に伝えて行くことは絶対に必要だと思っている」と写真集出版への強い思いを語る。

 会場内では出版予定の写真集の試作品を閲覧することもでき、クラウドファウンディングのリターンで写真集も購入できる。

 郡山会場の開催時間は10時~20時(最終日は18時まで)。1月5日まで。南相馬市では1月11日~19日、規模を若干縮小して同内容の展示を予定。南相馬市中央図書館の交流広場が会場となり、開催時間は9時30分~20時(土曜・日曜・祝日は17時まで)。月曜休館。