3月7日、福島県楢葉町で開催された「復興感謝祭2021『楢葉ならでは祭』~輝け!未来へ~」で、歌手・竹原ピストルさんのミニライブが行われた。ステージは約1,200個のキャンドルで彩られ幻想的な雰囲気の中、観客は手拍子と拍手のみでのライブを楽しんだ。
イベント「3.11 CANvasに描く!」のボードに押された竹原ピストルさんの手形
竹原さんが楢葉町でライブを行うのは2回目。会場となった「みんなの交流館ならはCANvas」(楢葉町北田中満)のバンドルームには、竹原さんからの寄付で購入したドラムセットがあり、竹原さんはライブ前にドラムセットにサインをしたり、会場内のイベントボードに手形を押したりして、同町との交流を深めた。
日が落ちた18時から始まったライブでは、ヒット曲「よー、そこの若いの」、中島みゆきさんのカバー「ファイト!」など計7曲を熱唱。竹原さんはMCで、東日本大震災時、福島市で被災し、翌々日に子どもたちとサッカーして遊びながら曲を完成させたこと、松本楢葉町長に『これを機に毎年歌いに来させてください』と依頼し許可を得たと話し、「こういう小さい小さい約束をちくちく守り続ける男です」と、来年の再訪を約束した。
ステージ前で展開されたキャンドルナイトは、毎月11日に福島県を訪れている、キャンドルアーティスト・キャンドルジュンさんがプロデュース。楢葉町民をはじめ来場者がメッセージを書いたものと、ジュンさんのオリジナルキャンドルを並べた。キャンドルには、地元中学生が考えた「こころ、つなぐ ならは、未来へ!!」をテーマに、「コロナがなくなりますように」「楢葉で暮らせる幸せ」など来場者の願いがつづられていた。
同施設では、イベント「3.11 CANvasに描く!」を開催中。新型コロナウイルス感染予防対策を施しながら、町民の制作した吊るしびなや等身大のかかしなどの展示、ピアノの生演奏、ワークショップなどを日替わりで行っている。14日まで。