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福島県楢葉町が避難解除から5年 「ここなら笑店街」120万人突破、交流館で聞き書き展示も

ここなら笑店街120万人突破記念セレモニーで、くす玉を割る松本幸英楢葉町長ら関係者

ここなら笑店街120万人突破記念セレモニーで、くす玉を割る松本幸英楢葉町長ら関係者

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 福島県楢葉町が9月5日、東京電力福島第一原発事故による避難指示解除から5年を迎えた。同町の復興拠点「笑みふるタウン」に、2018(平成30)年6月に開業した「ここなら笑店街」(双葉郡楢葉町北田中満)も2周年を迎え、8月中旬に来客数が120万人を突破した。隣接する「みんなの交流館ならはCANvas」では、避難指示解除5年を機に、楢葉町民らへの聞き書き「ならは31人の“生”の物語」の展示を行っている。

みんなの交流館ならはCANvasに展示中の「ならは31人の”生”の物語」

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 8月29日に開催した「笑みふるタウンならは2周年感謝祭」は、楢葉町内をはじめ、近隣市町村の店舗・団体など約40団体が出展。新型コロナウイルス対策を取り、ほぼ屋外で行ったイベントには、約2200人が来場した。同イベント内で行われた、ここなら笑店街120万人突破記念セレモニーでは、松本幸英楢葉町長が「2年でここまで達成できるとは感慨深い。楢葉町外からも来店いただいておりうれしく思う」と来場者に感謝を伝えた。

 商店街と共に歩んできた交流施設「みんなの交流館ならはCANvas」1階では、9月1日から「ならは31人の”生”の物語」の展示を行っている。避難指示が解除された2015年から始まったプログラムで、関東や関西等の町外から訪れた大学生が、楢葉町の住民など同町に関わる31人にインタビュー。同館を指定管理する「ならはみらい」がサポートし、31人それぞれの町への思いやその時々の言葉を400字にまとめた「生の声」をポスターにしてきた。2019年まで毎年行っていたインタビューだが、新型コロナウイルス流行のため現在、実施方法を検討中。今年は避難指示解除5年を機に、5年分・155人すべてのポスターを展示することとした。来場した人は、知り合いを見つけて写真を撮ったり、全員分をじっくり眺めたりと、5年間の「生の物語」を味わっている。

 同館は、9時から21時まで開館。第2、第4火曜日定休。展示は、21日まで。

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