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福島県南相馬市、浪江町、飯舘村で光のモニュメント 鎮魂と地域再生願う

2019年、浪江町立なみえ創成小学校・中学校で灯した光(撮影:白岩忠市)

2019年、浪江町立なみえ創成小学校・中学校で灯した光(撮影:白岩忠市)

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 今年で4回目となる「光のモニュメント2020」が3月8日、南相馬市、浪江町、飯舘村で始まった。東日本大震災および原発事故における鎮魂と再生への願いを込め、サーチライトを使用した光を各地で灯す。光のモニュモント実行委員会が主催。

光のモニュメント2020チラシ

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 会場の一つ、道の駅「南相馬」西側の高見公園(南相馬市原町区高見町2)には、関東大震災の第一報を世界に発信し、地域のシンボルとして親しまれてきた、鉄筋コンクリート製の高さ200メートルの無線塔があった。老朽化に伴い38年前に解体されているが、同イベントは2017年、無線塔の功績になぞらえ、南相馬市から各地に鎮魂と地域再生の願いを天高く発信し、この地域に関わりのある人々にとって、気持ちを寄せ合える場をつくりたいと始まった。2018年は飯舘村、2019年には浪江町へと活動範囲を広げている。

 今年の「光のモニュメント2020」は、8日=南相馬市小高区大富・摩辰地区、9日=浪江町の大聖寺、10日=南相馬市小高区の塚原公会堂、原町区の泉十一面観音、鹿島区の山田神社(合わせて風力発電もライトアップ)、11日=は南相馬市原町区の高見公園(原町無線塔跡地)、12日=飯舘村の山津見神社でライトアップを予定。実行委員のスタッフは「当日は夜空を見上げ祈り、願う時間になればと」と話す。

 併せて、これまでに各地で撮影した写真を展示する「光のモニュメント写真展」を南相馬市中央図書館(南相馬市原町区旭町2)で開催している。今月13日まで。

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