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原発周辺の今、地図で紹介 「ふたばぐるぐるマップ」完成

12月1日に配布が開始された「ふたばぐるぐるMAP」

12月1日に配布が開始された「ふたばぐるぐるMAP」

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 東京電力福島第1原発が立地する福島県双葉郡の復興状況を伝える地図「ふたばぐるぐるMAP」が完成し、12月1日から同郡内8町村の役場やコンビニエンスストアなどで無料配布されている。福島大学うつくしまふくしま未来支援センター相双地域支援サテライトのホームページでもダウンロードできる。

福島県双葉郡の復興状況を伝える地図「ふたばぐるぐるMAP」

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 同原発が立つ大熊町・双葉町をはじめ郡内8町村の今を紹介するマップは、A2版の両面フルカラーで1万部を発行。地図面には旧避難区域や日中の立ち入りができる区域で利用頻度が高い、コンビニエンスストア・ガソリンスタンド・トイレが使える施設・公設民営商業施設・宿泊施設などを表示した。主要河川や山、ビュースポットなどの名所も示したほか、東日本大震災で津波が浸水した区域も描き入れた。 

 裏面には、東日本大震災が起きた2011年3月11日から今年11月までの双葉郡内の歩みを年表で紹介。住民避難の変遷や役場機能の移転状況、小中学校の再開状況をまとめた。いわき市在住のデザイナー・藤城光さんがデザインを担当した。

 8町村で復興業務に携わる中堅職員でつくる「ふたばの明日を考える会」と同サテライトが製作した。今春、自らも被災者ながら復興に向けて奮闘する職員が、考える会の席上でマップ製作を提案した。スタディーツアーなどで郡内を訪れる人たちに役立ててもらうことが狙いという。

 葛尾村職員の本多貴之さんは「地図をきっかけに、郡内を訪れて魅力を知ってもらいたい」、同サテライトの柿沼美佳さんは「一人でも多くの方に手にしていただき、この5年9カ月のことを、これからのことを考えてほしい」と話す。

 最新情報を紹介しようと、今後は半年ごとに更新する予定。

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