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光で再現する「双葉の桜」 いわき光のさくらまつり

いわき駅前大通りを彩る光のさくら(2015年撮影)

いわき駅前大通りを彩る光のさくら(2015年撮影)

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 東京電力福島第1原発事故で全町避難が続く福島県双葉郡富岡町の桜の名所、夜ノ森(よのもり)地区の桜並木をイルミネーションで再現する「第5回いわき光のさくらまつり」が12月3日から、いわき市のいわき駅前大通りで行われる。

第5回いわき光のさくらまつり~光あふれるふるさととの架け橋~

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 今年は発光ダイオード(LED)の電球を過去最多の20万個用意し、約400メートルのケヤキ並木を彩るほか、点灯式では花火を打ち上げる。

 原発事故でいわき市には2万人以上の双葉郡の住民が避難しており、共生が課題になっている。いわき青年会議所は浪江・南双葉青年会議所と協力して2012年から、いわき市と双葉郡の共生や復興の願いを込めてまつりを開いている。

 今回のテーマは「光あふれるふるさととの架け橋」。点灯式は12月3日17時30分から、駅前ペデストリアンデッキで行う。来春、一部地域で避難指示解除が想定される浪江町の「請戸川リーバーライン桜まつり」の花火をイメージし、いわき市立平第一小学校校庭から打ち上げる。

 カウントダウンイベントとして初日の11時30分~19時、駅前タクシープールで「点灯式カウントダウンFes」を開催。雨天決行、荒天中止。飲食ブースでは、いわきや双葉のご当地を意識したメニューなどを販売し、夜ノ森の桜パネルを見ながら花見を楽しめるようにする。ステージでは、平第一小・第三小合唱部のステージやクラップスチアリーディングのパフォーマンス、ご当地アイドルアイくるガールズのライブなどを予定。

 双葉郡から避難している人といわき市民が共同制作した、ふるさとをイメージしたイルミネーションオブジェはいわき駅ビル「ラトブ」2階デッキで展示。ワークショップを重ねて、ふるさとに対する思いを表現したそれぞれの作品を一つのオブジェに仕上げた。

 主催団体の一つ、いわき青年会議所の遠藤弘道理事長は「今年で5回目となり、いわきの年末イベントとして定着しつつあるのはうれしい。いわきには原発の影響で避難している人たちもまだまだ多く苦労されていると思うが、双葉の行事をイルミネーションで再現したこのイベントを通して、ふるさとに思いを寄せていただき希望を持ってもらえたら」と話す。

 点灯時間は17時~23時。来年1月9日まで。

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