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いわきで東北ローカルジャーナリスト育成講座 「声なき声を伝える」手法学ぶ

講師の鎌倉幸子さん

講師の鎌倉幸子さん

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 「福島の地で、何を聞き、残し、伝えていくかを考えたい」――いわき市生涯学習プラザ(いわき市平字1町目)で11月27日、「『地域の外とつながる情報発信術』 東北ローカルジャーナリスト育成講座」が開催される。現在東北6県で開かれている「地域の外とつながる情報発信」講座の一環で、いわきでの開催は同講座の最終回となる。テーマは「取材で話を『聞き出す』力」。主催の日本ジャーナリスト教育センター(JCEJ)が復興庁と連携して開く。

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 講師は青森県出身で、国際NGO団体での広報課長の経験を持つ鎌倉幸子さん。同NGO在籍中に、日本最大のクラウドファンディングサイトREADYFOR?で820万円の資金調達に成功するなどの実績を残し、同団体のアドバイザーも務めている。現在は、アカデミック・リソース・ガイドのリレーションズ・ストラテジスト。NGOや図書館のための広報講座を担当するなど、広報・PRコンサルタントとして情報発信に特化した活動を続けている。

 同講座では、取材での質問やコミュニケーションの取り方で、「人から話を聞き出す方法」について考える。講師の経験に基づいたレクチャーでは、「異文化コミュニケーション」を踏まえ、全員が他人であるという大前提を理解したうえで、取材における事前準備の重要性について学ぶ。

 鎌倉さんには福島県に2歳からの幼なじみがおり、小学生のころは毎年福島に遊びに行っていた。「だからこそ東日本大震災の被害、そして継続する不安な生活を余儀なくされている状況は人ごとだと思えない」と話す。「声なき声を伝えることがジャーナリストの使命だと感じている。暗闇にいる人こそ、声を上げることができないかもしれない。取材で丁寧に声を聞くことで、世界が開ける人もいると思う。いわき市で受講を考えている皆さま、その一助を担いませんか」と参加を呼び掛ける。

 開講時間13時~15時30分。参加費は500円。希望者はホームページのフォームから申し込む。

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