食べる 暮らす・働く 学ぶ・知る

ふるさとに集う場所を 双葉郡広野町で「朝カフェ」初開催

ひろのまち朝カフェの会を主催した青木裕介さん

ひろのまち朝カフェの会を主催した青木裕介さん

  • 2

  •  

 人々が離れてしまったふるさとで、みんながゆるく集まれる場所を作りたいーーイオン広野店内のフードコート「ひろのてらす」(双葉郡広野町)に11月13日の朝8時、年齢、職業もさまざまな12人が集まった。

「第1回ひろのまち朝カフェの会」には、年齢、職業もさまざまな12人が集まった

[広告]

 「第1回ひろのまち朝カフェの会」として会を主催したのは同町出身の青木裕介さん。「朝カフェの会」は、朝、喫茶店などに集まった客同士で、テーマを設けず自由に会話をしたり、情報交換を行ったりして、ゆるい交流を楽しむ会。参加費は各自の飲食代のみ。事前申し込みは必要なく、途中参加・退出自由。当日、会場の机の上に立てた青い旗を目印に集まる。現在は、北海道から九州まで全国各地で開かれており、福島県内でも郡山市や会津若松市などで不定期に開かれている。

 同町での「朝カフェの会」は今回が初めて。青木さんは仕事の都合で震災後、故郷・広野町から会津若松市に移り住んだ。そこで出合ったのが「朝カフェの会」だった。「『朝カフェの会』は、いつ、誰が、どこで始めてもいいというところが魅力。すでに会津では何回か開いたので、ぜひ地元広野でもやってみようと思った。自分も含め町を離れてしまった人が多い広野町で、みんながゆるく集まれる場になれば」と期待を込める。

 今回集まったのは20~60代くらいまでと幅広く、職業も主婦、公務員、自営業などさまざま。居住地も広野町だけでなく、いわき市や郡山市、さらには県外から参加した「広野町大好き」なつわものも。参加者は、「ひろのてらす」でホットコーヒーなどを購入するほか、各自持ち寄ったおにぎりやおかずを互いに分け合うなど、初対面同士の人が多い中、アットホームな雰囲気に。青木さんの家族から同町の名産であるミカンやオリーブの差し入れもあり、広野の地元ネタを中心に「朝カフェの会」を思い思いに楽しんだ。

 青木さんは「これからも地元広野町で開催を続けたい。場所も屋内に限らず、近所の二ツ沼総合公園や広野駅前、同級生が経営するラーメン屋での『朝ラーの会』、居酒屋での開催など、すでに計画を進めている」と意欲的だ。

 今後の開催予定は、フェイスブックページと「朝カフェの会」ホームページで確認できる。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース