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双葉郡富岡町で「浜魂」 元ショッピングプラザ「トムトム」を会場に

会場「さくらモールとみおか」前で、浜魂プロデューサー小野寺さんと基調講演を行う藤田さん

会場「さくらモールとみおか」前で、浜魂プロデューサー小野寺さんと基調講演を行う藤田さん

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 福島第一原子力発電所事故による避難指示を、一部帰還困難地域を除き今年4月1日に解除すると発表した双葉郡富岡町で2月26日、いわきを中心に開催を続けるプレゼンテーションイベント「浜魂(ハマコン)」が開催される。

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 会場となる「さくらモールとみおか」(双葉郡富岡町大字小浜)は昨年11月、ホームセンターとフードコートが先行オープンしたショッピングセンター。震災前は「富岡ショッピングプラザトムトム」として同町のシンボルとなっていた。

 浜魂は2015年8月、福島県浜通りを盛り上げるためにアクションするプレーヤーを、市民が応援し支えるための出会いときっかけをつくる場としてスタート。18回目となる今回は、「福島12市町村スタートアップセミナー ~浜魂(ハマコン) in 富岡~」として、NPO法人「TATAKIAGE Japan」(いわき市)、経済産業省、一般社団法人RCF(東京都港区)の共同主催で開催される。

 同イベントは、基調講演とプレゼンテーションの2本立て。前半は、会場となる「さくらモールとみおか」にも出店している鳥藤本店の藤田大さん(双葉郡富岡町出身)と、震災後の福島での人材育成をサポートする「ふくしま復興塾」発起人の加藤博敏さん(福島市出身)の基調講演。後半は、実際に双葉郡で起業に向けて準備をしているプレーヤーたちのプランを聞き、参加者全員でアイデアを出し合う。

 同NPO理事で浜魂プロデューサーの小野寺孝晃さんは「双葉郡ではすでに避難指示解除が始まっている町もあるが、戻ってくる人はまだまだ少ない。浜魂を機会に、楽しい活動や魅力的な事業が増えることで、多くの人が双葉郡に戻るきっかけになればと考えている。今回、双葉郡のみなさんの協力で富岡町で浜魂の開催が実現し、登壇者も同郡のみなさんに推薦してもらった、本気で双葉郡で事業を起こしたいと考えている人たちが集まった。新しく変わっていく浜通りを感じられるイベントになるのでは」と期待を込める。

 浜魂内で発表する登壇者のテーマは以下(発表順)。「双葉郡の農家を巻き込んでファーマーズマーケットを開きたい」=佐藤勇樹さん(ふたば未来学園2年生)、「ふたばは負けん 双葉郡の未来を耕す人たちと共に歩むまちづくりサポートセンターを立ち上げたい」=鈴木亮さん(東日本大震災支援全国ネットワーク・福島担当/福島県有機農業ネットワークボランティア所属)、「コミュニティースナック楢葉1号店/日替わりママたちが地域の顔と顔をとりもちます」=古谷かおりさん(ふくしま復興塾第3期卒業生)、「『日本一の炭焼の郷 川内村』をいわなの郷から」=関孝男さん(交流施設・いわなの郷)。

 開催時間は13時~17時。いわき駅から会場まで送迎バスも運行する(10時50分いわき駅発、事前申込制)。申し込みはピーティックスと、当日、会場で受け付ける。

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