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東北縦断移動式銭湯、福島県富岡町へ 今の時期だからこそ風呂で癒しを

富岡町に到着した「移動式銭湯」

富岡町に到着した「移動式銭湯」

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 首都圏で「移動式銭湯」としてトラックの荷台で足湯を提供するサービスを行っている三宅天真(たかなお)さんが現在、東北を縦断する「旅する銭湯」を展開しており、7月29日・30日は福島県富岡町に滞在する。

三宅さんの移動銭湯車

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 三宅さんは銭湯に勤めていた経験があり、風呂の魅力に魅せられ、自作でトラックを移動銭湯に改修。渋谷センター街で移動銭湯を展開するなど、風呂の魅力や同じ湯に入ることでつながる交流を広げていた。4月からイギリスに留学する予定で準備を進めていたが、コロナの影響でキャンセルに。勤めていた勤務先も退職していたため、留学の機会も仕事も失った。

 そうした中、東北縦断の旅を志したのは、「出掛けられないなら、こちらから出向こう」という、最初に移動銭湯を作ったときの思いだった。東北を選んだのは、三宅さんが昨年11月に初めて福島県を訪れたことがきっかけ。まちづくり会社「とみおかプラス」が主催する、富岡町の魅力や町の人たちの思いをソトモノ目線で発信する「とみおかアンバサダー」として数回富岡町を訪れ、同町で生産された米で醸造した日本酒のプロデュース活動などに関わることで東北への思いが強くなっていったという。同じく東北旅行を予定していた、人力車を引くユーチューバー・ガンプ鈴木さんと、日本の伝統を提供する者同士意気投合し「癒しの旅」を始めた。

 6月26日の「フロの日」から、お盆の直前まで約1カ月間、本州最北端の青森県から東京都の浅草まで、旅をしながら風呂による癒やしを届ける。7月5日に青森県大間町をスタートし、青森県、岩手県、宮城県の各地の、ショッピングモールなどの施設内から、水や薪を分けてくれた民家まで、ほぼ毎日、様々な場所で足湯を提供してきた。29日に福島県入りし、東北への旅を決意させた富岡町を訪れる。同町では、ローソン富岡小浜店駐車場などで足湯を提供する予定。

 富岡町を訪れた三宅さんは「正直、もう一度富岡町を訪れることができるとは思っていなかった。久しぶりという感覚と、またみんなに会えたことがすごくうれしい」と話す。同町には、29日夜から30日いっぱい滞在する予定。人力車の鈴木さんは、帰還困難区域である国道6号線の一部を通行できないため、富岡町には同行しない。

 移動式銭湯の動向は、三宅さんのツイッターで確認できる。

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