商業施設複合型クラブハウス「いわきFCパーク」(いわき市常磐上湯長谷町釜ノ前1)で7月15日、地元いわきの漁師が直接海産物を販売するイベント「LOVE HISANOHAMA FISHERMANS FES」が開催される。いわき市漁業協同組合久之浜支所とNPO法人「Wunderground」が主催。
「LOVE HISANOHAMA FISHERMANS FES」チラシ
昨年7月に開業した、「いわきFC」(東北社会人サッカーリーグ2部南)のクラブハウス「いわきFCパーク」1周年イベントの一環で開催される同フェス。いわき市の漁港の一つ、久之浜の漁師が、その場で海産物を浜焼きにして販売するのが目玉。当日は、漁師から直接いわきの新鮮な海産物を購入することができる。
いわき市では2012年から、試験操業による小規模な水揚げと販売、放射能検査を行っており、ここ2年以上は出荷許可が下りた魚種で国の基準値を超える検体は出ていない。しかし漁獲量は震災前の1割強にとどまり、消費者がいわき市産の魚を口にできる機会は少ない。
昨年から久之浜で漁業復興を支援している同NPOは、新鮮な久之浜の海産物を漁師が直接消費者に向けて提供できる機会をつくろうと、いわき市漁業協同組合久之浜支所と共同で同フェスを企画した。
当日は久之浜漁港で水揚げされた魚介類を漁師自身が焼き上げる浜焼きの販売と、漁業のパネル展示を行う。モニタリング検査や試験操業についての説明パネルや、船の上での漁師の姿を捉えた写真を展示予定。
同NPOの榊裕美さんは「久之浜の漁師と直接触れ合う機会をつくり、魚介類のおいしさや漁師の魅力を多くの人に知ってもらいたいと思って企画した。普段はなかなか市場に出回らない珍しい貝の販売もあるので、ぜひ足を運んでもらえれば」と話す。
開催時間は10時~16時。