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小名浜を歩いて楽しむ「ホノホノオナハマ」 いわきとハワイ文化がコラボ

東日本大震災時に、小名浜港からハワイ・カウアイ島に流れ着いたブイ(提供:まちもりシオカゼ)

東日本大震災時に、小名浜港からハワイ・カウアイ島に流れ着いたブイ(提供:まちもりシオカゼ)

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 いわき・小名浜の「汐風竹町通り」で5月19日・20日、同地区を歩きながら、食・文化・ハワイを楽しむイベント「HONOHONO ONAHAMA(ホノホノオナハマ)」が開催される。主催は「まちもりシオカゼ」。

メイン会場となるポケットパーク4(PP4)

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 汐風竹町通りは約300メートルの市道で、来月開所する「イオンモールいわき小名浜店」とデッキで直結している。通りには「ポケットパーク(PP)」と名付けられた小さな休憩スペースが4カ所あり、各PPでフラショーやご当地アイドルのステージ、ご当地グルメやハワイアングッズの販売、漁師文化やハワイ文化を体験できるワークショップ、写真展などのイベントを同時開催する。「ホノホノ」は「ゆっくり散歩する」を意味するハワイ語。クルマ文化のいわき市で「歩きながら小名浜の文化や街並みを楽しんでほしい」という思いを込める。

 目玉の一つとしてPP1に展示されるブイは、国土交通省から同イベントのためだけに貸し出されたもので、東日本大震災時の津波で小名浜港から流出し、ハワイ・カウアイ島に流れ着いたものと同じ型。実際に流れ着いたブイは、東日本大震災の被害者への鎮魂と福島の復興を祈念する記念碑として、同島ポートアレン港のショッピングセンターに展示されている。主催するまちもりシオカゼの中井靖司さんは「小名浜とカウアイ島の縁をつなぎ、感謝の思いをここ汐風竹町通りで形にしたいと思い展示を企画した」という。

 PP2では同企画に合わせ、小名浜とカウアイ島の写真を展示。PP1、PP3、PP4では、地元フラチーム「ハーラウ ラウラーナニ」をはじめとするフラと、ご当地アイドル「アイくるガールズ」のステージ(19日のみ、PP1)、PP3では漁師文化の「万祝い(まいわい)」(大漁の際に、船主から漁師に贈られていた丈の長い法被)の試着、PP4では地元小名浜のご当地グルメ「サンマのポーポー焼き」「めひかりの開き」などのマルシェを展開し、「粋な小名浜文化とカウアイを感じる散歩道」を目指すという。

 汐風竹町通りのほぼ中央に位置する「シオカゼ」は、飲食店をリノベーションした、カフェとコミュニティースペースと事務所として今後オープン予定。今回はお披露目として、1階でカフェ、2階でワークショップを開く。地元カフェの日替わりコーヒーやアルコール、ワークショップでは、ウクレレ演奏やハワイアングラスサンドアート体験(19日のみ)、小名浜漁港歴史探訪、フラ体験(20日のみ)など、小名浜とハワイの文化を楽しむことができる。

 両日とも、PPでのイベントは10時~17時、シオカゼは10時~22時。駐車場は、東邦銀行小名浜支店の駐車場を開放する。小雨決行、雨天時は「シオカゼ」のみ開催。詳細はフェイスブックページとインスタグラムで確認できる。

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